選挙が終わり

衆議院総選挙が自民党の圧勝で幕を閉じました。
個人的には真剣に考えて投票した初めての選挙という事もあり、その日の夜は深夜までニコ生の選挙特番を見ていました。

僕はテレビを持っていませんので、マスメディアが選挙期間中にどんな報道をしたのか、詳しくは知りません。しかし、ツイッターやヤフーニュースを見た限り、投票日よりかなり前の段階で自民党が優勢との報道がされていたようです。

こういった報道を見聞きした大勢の国民が勝ち馬に乗り、さらに自民党の得票が増えたという話も聞きます。
つまり、マスメディアに国民の意識が操られた結果が今回の自民圧勝を呼んだ、と。

また、ネットを使った選挙活動が禁止されなければ、他の党にも票が動いたのではないか、と言う人もいます。
実際に、投票日直前のヤフーのアンケートでは未来の党がかなり優勢でした。その結果を鵜呑みする事は出来ませんでしたが、何故こんなにもマスメディアとネットメディアの報道に偏りがあるのだろうか、という疑問が残りました。

これはつまり、ネットを主に使う方々に人気があるのが未来の党であり、マスメディアの報道を主な情報源とする方々に人気があるのは自民党だという事ではないでしょうか。


今回の選挙結果を受けて思った一番大きなことは、ネット選挙が解禁になったとしても底力のある党が勝つのだろう、という事です。
そして、その底力のある党とは二大政党と言われている自民党民主党です。しかし、この選挙で民主党は大敗を喫しました。もはや、民主党に底力は無いように思います。

津田さんの「ウェブで政治を動かす!」(以下「ウェブ動」)を読み、ネット選挙が解禁になれば今までとは違う政治が見られるかも、となんとなく思ってしまいました。しかし、現実は大変厳しいです。

まず、一番に考えなければならない事は、この日本において、選挙とは良くも悪くも多数派が勝つという事。それは多数に支持される政党、政策が力を持つという事です。

「ウェブ動」に書かれていた事は、政治家のSNS利用や行政のオープン化などにより、沢山の人達に政策への関心を促し、政策をベースにした政治家選びや政党選びをしてもらおう、という事でした。
つまり、より多くの人達に政策の事を知ってもらった上で、それを選挙の際の判断材料として使う。

ネット選挙が解禁されなかったとは言え、原発放射能への関心が高まった事によって、以前よりもマスメディアに対する信用が落ちて、替わりにネットメディアが台頭してきた実感が、個人的にはありました。
ネットを使い、政策や党のマニフェストなどを比較したり、ボートマッチサービスを利用した方も多いのではないでしょうか。

しかし、結果は自民党の圧勝。


これは、もう小細工などなしで、国民の総意が自民党だという事なのだと思います。多くの国民が自民党へ期待している、もしくは民主や未来あるいは維新に入れるのなら自民で、という事の顕れです。

自民党にはネット利用が上手そうな議員は多いです。このままネット選挙が解禁になっても、自民の優勢は変わらないと思います。
ここまで来たら、今後の自民党に期待するより他はありません。

ただ個人的には、著作権法改正をごりごり無理矢理進めた自公両党には、あまり良い感情はありません。

何年後かに、あのとき自民が勝たなければ良かった、と言わせない政治を自民党にはしてもらいたいものです。そのためにも、今後の自民からは目を離せませんし、次の選挙も必ず投票に行きたいと思います。

また今回の選挙、東京8区で善戦された山本太郎氏について、次回書きたいと思います。
それでは、お楽しみに。