政治の季節

先日、津田大介著「ウェブで政治を動かす!」を発売日前にフラゲしました。300ページという、新書にしてはやや厚めの本でしたが、本日無事に読了となりました。
現在は要約をしています。一章が約30ページくらいなのですが、ツイッターで140文字以内に要約したものを連投しようと考えています。

そして、そのタイミングでどうやら解散総選挙が行われるようです。この選挙はなんだか楽しみです。自民党に政権が移るのか、民主が維持するのか。はたまた大躍進を遂げる第三極が現れるのか。どこに投票しようかと考えていたところ、本日一枚のポスターが目に留まりました。
それは、日本共産党のポスターです。

脱原発、脱消費税増税、反TPP。

そこには耳障りの良い文句ばかりが並んでいました。果たして、その全てが信用出来るのか。
少し考えれば分かる事ですが、答えはノーでしょう。

長期的に考えれば、せいぜい達成出来るのは脱原発くらいのものです。それさえも現状では懐疑的です。
原則30年とも40年とも言われている原発の耐用年数ですが、大間原発の工事が再開し、完成は平成28年の予定です。ここから30年動いたとして、役目を終えるのは2040年を過ぎています。
パブコメの募集などをして、2030年を目処に原発をゼロにしていきたいという政府の方針とも食い違いが見られます。

もちろん、共産党が掲げるこの方針は魅力的です。原発のない日本、消費税の無い買い物、TPPが導入されない社会。まるで夢の国です。
ただ、それでこの国はあらゆるものを維持出来るのか、成長出来るのか。こちらも答えはノーだと思います。
原子力に替わるエネルギーとして注目されるシェールガスの採掘が自然に与える影響、消費税に替わる財源、TPP不参加により高まるアメリカからの圧力。
こういった問題を解決する術を、今持っている人間、政党なんていないでしょう。

じゃあ、何故この政党はこんな実現不可能とも思える方針を掲げているか。
皆が飛びつくような事を言っているのに、一向に票を集めないのか。集めてはいても、与党になれないのか。

結局は、皆が気付いているという事でしょう。
大人も若者も、そんなん無理だろうと、皆が知っている。諦めているのが日本の現状なのだろうと思います。

だからこそ、多くの問題を抱えるこの日本を、どの政党に委ねるべきか。そろそろ真剣に考えてもいんじゃね?
どうにか実現可能なところから問題提起をし、その問題を解決出来るであろう政治家、政党を探し出したいものです。

とは言え、どの政党も言う事は似てくるんだろうし、正直分からない事だらけです。
しかし、今回の選挙に関しては、各党のマニフェストなどは自分の目で確かめ、政治家個人に関しても可能な限り調べて、熱を持った投票を行いたいと思います。

政治の季節、来ましたかね。