オンナノカン

本日は「女の勘」について書きたいと思います。

よく言われる事です。
女性には男性には無い第六感が備わっている。その第六感を前にしては、男性の嘘や秘密にしておきたい事を隠しきる事は難しい。女性が持つ、その第六感を「女の勘」という。
などなど。

以前から僕は、少なからず疑問に思っていました。
何故、女性しか持っていないのか。女性ならば全員持っているのか。「男の勘」は無いのか。
なかなか納得のいく解答に出会う事が出来ませんでした。

と思い、このブログを書く前にヤフッてみたら、すごい数のヒット数でした。これは一つ一つ見ていったら、僕が思っている事と同じ事が書いてあるかも知れないな、と考えましてまだ何も開いていません。
とりあえず書きたいと思います。


結論から申しますと、そもそも「女の勘」なんて存在しないのではないでしょうか。

例えば、こんな話。

最近、彼氏の様子がおかしい。電話をしても出ない事が多く、一時間くらい経って「電車に乗ってた」というメールが来る。メールをしても返信が遅い。ひどい時には返信が無い時も。まさかと思って、そのあとに一緒にご飯に行った時、隙を見て彼の携帯を確認してみたら。。。誰よ、ゆうこって(怒`・ω・´)ムキッ

なんて話はよくありそうです。
例えばこの場合、謎の女である「ゆうこ」がただの仕事の同僚であるとします。仕事の話をメールでしていくうちに、なんとなく私生活についての話題で盛り上がってメールを何通もしてしまったと。彼女にしてみたら、ただの仕事の同僚とこんなにメールをやりとりするなんて怪しくね?と思うかも知れません。
また彼女自身、「あれ、これが世に聞く女の勘ってやつじゃね?きたこれ。ktkr!!!!!」というような考え方をしてしまう可能性は十分にあります。
僕の思う「女の勘」の正体とは、この彼女の考え方にあります。


つまり、世間一般に「女の勘」という概念が広く知れ渡っている為に、女性自身も根拠のない勘を、あたかも「女の勘」のように錯覚しているのではないでしょうか。

最近、彼の様子がなんかおかしいみたいだから、例の「女の勘」を働かせて携帯をチェックしてみよう。なんてのは、「女の勘」の間違った使用例だと思います。

また、「女の勘」とはただ単に「洞察力の鋭さ」と言い換える事も出来るかも知れません。
なんだか食事中も彼はちょくちょく携帯を見てるなートイレにも携帯持って行くのかー怪しいなー、あれ、これって「女の勘」。。。ってのも、間違った使い方でしょう。


いくつか、僕の思う間違った使用例を挙げてみましたが、如何でしたか。
結局僕が言いたい事は、「女の勘」という言葉が女性にとって何かを判断したり探求する際の、ある種の免罪符的なサムシングになっているのではないか、という事です。
そして、その事に女性自身が囚われ気付いていない場合も多いのではないかと思っています。
「女の勘」という概念が実際の女性の持つ勘を鈍らせている、なんて事が無いとは限らないはずです。


ここまで書いてきましたが、僕の知らないところで、この世のどこかでは真の「女の勘」が働いているかも知れません。
信じるか信じないかは貴方次第です。


※この物語はフィクションであり、登場する団体・人物などの名称はすべて架空のものです。