アメリカ大統領選を受けて

今、アメリカは国中どこもかしこも大統領選で大盛り上がりでしょう。
ニコ生では津田さんの司会で、16時間の生放送だそうです。津田さん、大変だな。

さて、もちろん候補者は民主党からバラク・オバマ、そして共和党からミット・ロムニー。一応、クーリエジャポン読者の僕は、さらっとではありますが多少の知識はありまして。そんな僕は、やはりオバマの再選を望むんです。

チェンジを果たせなかったとか、大した事ができなかったとか、色々言われているオバマさんではありますが、ロムニーよりはかなりイメージが良いですよ。
やはり、オバマには何か期待してしまう。次こそはしっかり何かを変えてくれるんじゃないかなぁと。
何よりも、オキュパイウォールストリートでいうところの「99%」の味方がオバマなのではないかと思うんです。

対するロムニーは、お金持ちの、つまり「1%」の味方のような気がしてしまうのです。
ロムニーが大統領になる事で更に格差が広がるのではないかという懸念。あとは、共和党という事もあり、保守的で何も変わらない、変わる事を拒絶するのではないかと。
金持ちの味方で更に保守って、何に期待しろって言うのだろうかってくらいに何も期待出来ないと思うのです。

ただ毎回、アメリカの大統領選を映像で見ていて思うのは、皆が盛り上がってるなぁという事です。日本で、政治に関してあれほどの盛り上がりを見せる事っていうのは、僕には想像が出来ません。
アメリカにも全く政治に関心の無い人や、大統領選と言えども投票に行かない人などもいるかもしれませんし、盛り上がっている映像に映る人はほんの一部かもしれません。しかし、日本で首相を選ぶと言っても、一つの会場を借りて候補者の演説を何千人もの人が聞くって事が想像出来ません。

これに関しては、アメリカの大統領選というのが一つの国民的なエンターテイメントになっているのではないかと思うわけです。
二大政党から一人づつ大統領候補者を出して、各地で演説して戦わせる。会場では何千という聴衆が耳を澄ませる。良いと思った候補に投票。
これは日本でやってもエンターテイメント成り得ると思います。
想像してみましょうよ、
日本武道館で一万人が見守る中、自民党の党首安倍晋三民主党の党首野田佳彦が演説をぶち、討論する。
見たい気はします。

でも、これが叶わないのが日本の選挙制度であり、首相決定のプロセスなんですよね。プロセス自体を大幅に変える事はすぐには無理だろうし、今後10年経ってもアメリカのような選挙にはならないとは思いますが、それならそれでもっと政治に興味を持てるような、今よりも国民の意思を反映出来る仕組みを何か構築して欲しいものです。

日本の政治報道は政局中心だというのはよく聞きます。その方が、政策に関する報道よりも見ている人に受けるからと。
しかし、民主党が進めたかった消費税増税の押し問答の影で、著作権法改正はその押し問答のだしに使われて、国際的にはアメリカに対しての機嫌取りの為にTPPに加盟しようとしています。

アメリカ大統領選のニュースを見ていると、国民の政治に対する熱量に驚きます。
日本でも、政局に対しての興味が入口となってもいいので、もっと政治や政策に対して興味を持つ人が増えると良いのに。そんな事を思いながら開票を待ちます。

オバマ、がんば。