コミュニティとかその辺の事

前回はクラウドファンディングなどのお話でした。
今回もその続きです。

さて、クラウドファンディングについてはこの二つのサイトをご覧下さい。

CAMPFIRE
http://camp-fire.jp/

READYFOR?
https://readyfor.jp/

この二つのサイトにも違いはありますが、ざっくり言うと、何かをする為に企画を練ってwebに公開する。企画を見て興味を持った人がお金を払い支援する。支払われた金額が目標に達したら、企画者はそのお金で企画を実行する。簡単に言うとそんな感じですね。
もう一つがGrow!というサイト。

Grow!
http://growmonth.ly/

このサイトは、アーティストや団体がコミュニティを立ち上げる。そのコミュニティを応援したい人が月額の会費のような形でお金を払い、コミュニティを支援する。アーティストなどは支援してくれる人に向けた特典を用意する。

今まで、特にバンドに関して言えば、ライブハウスでライブをして動員を増やして、CDを作ってツアーをして認知度を上げて、その上でレーベルやら会社やらに売り込んで、晴れてデビューみたいな形が一般的でした。しかし、これからは例えば、CAMPFIREでレコーディング費用を募ったり、Grow!でファンコミュニティを作ったり、活動の選択肢がかなり広がったと思います。
ただ、どんな形であれ、バンドが優れた作品を提供する事が第一の条件となります。そんな作品を作れるようになってからの話なんですが。
とは言え、CAMPFIREで多くパトロンを集めたプロジェクトが全て、僕から見て魅力ある作品を作るアーティストだったかと言うとそれは疑問。TwitterFacebookを使って拡散すると言っても、もともとフォロワーや友達が少なければ上手くいく訳は無く。結局は地道に認知度を上げていく、発言力を高めていくというのは、このソーシャルな時代とか言われる昨今も非常に重要なんだなと、日々思い知らされています。

こういったサービスがこれからどんどん広がりを見せるのか、あるいはこのくらいをピークにして失速するのか、僕には正直よく分かりません。個人的にはもっと広がって、認知度の低いアーティストやバンドも、こういうサイトがきっかけで知られていくような環境が来ると望ましいのですが。このままでは難しい気がします。
第一、こんな風に紹介している僕自身がパトロンになった事がないし、サポーターにもなっていません。この記事を見てこれらのサイトを知った人にとっては、そのハードルはもっと高いものでしょう。
魅力的なプロジェクトとかアーティストといった問題ではなく、やはりそこはネットを使ってお金を払うのが一番のハードルだと思うのですが、皆さんはどうでしょうか。

どっちに転ぶにしろ、作品作る側の方々は、とりあえず良い作品作って待ってましょうよって、身も蓋もない話になってしまいました。ごめんなさい。