やりたい事、やりたくない事

どうやらPCや携帯で、読んでいて丁度良いと感じる文章の長さは1500字程度かもしれません。
今日からはその辺を目安に記事を書いていこうと思います。

さて、人は誰しもやりたい事もあれば、やりたくない事もあります。やる気やモチベーションなど、色々言われてはおりますが、今回はそれとはちょっと違ったお話。やりたい事だけでお金を稼ぐには、という話です。
始めに結論を言うと、僕はそんな事は不可能だと思います。

こんな事を言うと、
「いやいや全然可能ですよ」
とか、
「何言ってるんだ、どこの厨二だ」
とか、色んな意見が飛んできそうですが。

つまり何が言いたいのかというと、やりたい事「だけ」ではどうにも無理だよね、という事なんですね。当たり前だと思う方もいるかもしれませんが、僕は最近この事実に改めて気付かされました。
例えば僕はコーヒーが好きで将来はコーヒー豆屋さんをやりたいなーなどと、淡い幻想を抱いておりました。しかし、まず開業には資金が必要です。この経済状況では自治体の補助も難しいでしょう。運良く開業出来たとしても、問題は扱う豆なんです。現在のコーヒー豆というのは、アメリスペシャルティコーヒー協会(SCAA)が行うカッピングにより分かり易く数値化されます。なかにはこういったカッピングは受けない、特別に美味しいコーヒーがあるかも知れませんが。
つまり、このように味の基準が分かり易く示されたとき、コーヒー豆自体での差別化は非常に困難になるのではないでしょうか。実際、僕が好きで通う近所のコーヒー屋さんと同じ農園の豆を扱うお店が近隣にもいくつかあります。
では、どこで差別化を図るのか。特定の豆を期間限定で安くしたり、コーヒーに合う美味しいスイーツを手作りしたり。なかなか大変だと思います。そして、この策はお店を運営し続ける為の策とも言えます。つまりは営業努力でしょうか。おそらくは「やりたい事」ではないでしょう。

ここまでのコーヒー屋さんの例えを、音楽の分野に当て嵌めましょう。
バンドを組みます。バンドの良いところはお金があまりかからず、友達がいればすぐ始められるところですね。楽器を演奏するのは誰でも、やろうと思えば出来ます。ボーカルだけは才能が必要だと思いますが、その話は後日。差別化に関しても、キラーコンテンツをメンバー自体にするもよし、素晴らしい才能を発揮して誰も聞いた事の無い良曲を作るもよし。と、文章で書くのは簡単ですが大変だと思います。そして、ライブをします。ただ、このライブが問題です。お客さんが来ません。キラーコンテンツだけでは絶対人が集まりません。人を集めるにはコミュニケーションが必要なのです。
ここが問題です。多くのバンドマンは、お客さんとコミュニケーションをとらないと次のライブに来てくれないという事を、まだ知りません。というか、そんな事はしたくないバンドマンが大半なのです。大半だと思います。うちのバンドはそうでした。そういった、目に見える、目に余るような宣伝行為を全員が嫌がりました。今思えば、そこが一番の問題だったのです。
しかしここで言いたいのは、こういった宣伝活動のような事を僕たちは「やりたくなかった」という事です。

やりたい事を続ける為に、やりたくない事もやるというのは当然の事でしょう。僕もそう思います。ただ、世の中にはやりたい事だけして生活を維持している人も、少なくはないでしょう。僕にとっては、このブログもその一環です。なるべく好きな事だけをして生活をしたい。不労所得という事ではなく、文章を書く事や音楽をする事がお金になるのなら、その方法を模索しない手はありません。一年後の僕は何をしているか想像出来ませんが、まだ嫌がる事無く文章を書けていたら、それはとても嬉しい事です。